恋愛談義!

―――……



「今思えば、きっとあれが私の『性の目覚め』だったと思うのよね……」

「そう、なんですか?」



くすり、と御堂が笑う。


そして裸の上半身を起こし、汗で張り付いた私の髪をその指先で丁寧に取り除く。



「お嬢様、どこかお辛くはないですか?」

「全然。気持ちよかった」

「にしても、何もこんなところで……」



御堂は呆れたように笑いながら、蔵の中を見回した。



「だって、我慢できなかったんだもの」



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