恋愛談義!

いつもは猫背気味の背中をピシッと伸ばし、太陽のように明るい笑顔を浮かべる。


私と同じ、真っ白なシャツと黒いパンツ、カフェエプロンを身に着けた井上礼央は、日本人離れした巻き毛とその明るい瞳のせいで、イタリア展というこの場の雰囲気に非常にあっているように思える。


悔しいことに、控えめに見ても外見だけはいい男だった。



案の定、高野バイヤーも一目で井上礼央を気に入ったらしく

「こんな素敵な人がボナペティートさんにいたのね~」

なんて、ニコニコしている。



「催事が終了したら、打ち上げをかねていつも青木さんと食事をしてるの。ぜひ井上さんも参加してくださいね」

「はい、喜んで」



それから高野さんは、はす向かいのピッツァ職人世界大会で優勝したというピッツァ職人のブースへと行ってしまった。



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