恋愛談義!
「じゃあ、打ち上げ楽しみにして頑張りますか!」
井上礼央は首をゆっくりと回すと、シャツの袖をまくり、設営の準備に入った。
まず、ナチュラルな木製青果ワゴンにリネンを敷き、ワインを手際よくディスプレイしていく。
それから小さな黒板を取り出し、何かを書き始めた。
ちらりと彼の手元を見ると
ワインの銘柄、産地、テイストと一緒に
『さっと茹でたブロッコリーを、ニンニクを利かせたオリーブオイルで合えた、温野菜サラダと一緒に』
なんて書いてある。
「へぇ……」
不覚にもちょっと感心した声を出してしまった私。