恋愛談義!
お互い朝食も取ってないので、交代で外で食べてくることになった。
「すぐに戻ってくるわ」
「ごゆっくり」
井上礼央は実に淡々とした表情で、ブースの中でノートパソコンを広げる。
始発の新幹線に乗ってきたし、おそらく今日は昼食を取る時間もないだろう。
ゆっくり出来るうちに体を休めたいのは山々だけれど、それは井上礼央も同じだ。
「すぐに戻ってくる」
「――了解」
私の子供っぽい発言に、うつむいた彼の唇の端がかすかに持ち上がるのが見えた。