恋愛談義!
とりあえず彼が帰国してから、きちんと別れ話をしなければ。
この調子だと、素直に別れ話を受け入れるとは思えないけれど、私自身元さやに戻るつもりはない。
彼をコントロールできなかった自分に腹は立っても、彼を恨む気持ちは1ミリもない。
恋愛はいつだって、私個人の問題なのだから。
身支度を整えた後、缶コーヒーをバックヤードの自販機で買い、
腕時計に目を落としつつボナペティートのブースへと向かう。
「井上さんって~モテそうですよね~」
女子の作り上げた黄色い声が、どこも設営準備中でザワついているフロアで、無駄に響いて聞こえた。
ん……?