恋愛談義!
「お願いです、イカせてください。中に入れさせてくださいっておねだりできたら――」
「『お願いです、イカせてください。中に入れさせてください』」
「はやっ!」
「頼むから……」
「――」
くそ生意気な井上礼央を涙目にさせたことで、とりあえず私のプライドは修復されたようだ。
私の胸に顔を押し付ける彼の頭を撫で
見事な巻き毛に指を絡ませて、おでこにキスをする。
「今日、初めて井上君のこと可愛いって思えたわ」