…TRIANGLE…

「おまえっ……俺のことわかってて、からかってる」


「ま、いいから、はやくしろ。女の子待たせるのは好きじゃない」


 紳士的なこと言って、この前穂香を待たせてたじゃねぇか?


 言いたい事は山々あるけど、着替えを掴むと出かける準備する。ティーシャツを取り替えて、頭に寝癖直し用のスプレーふきかけて、顔を洗えば準備オッケー。


「隼斗、はらへった」


「たこ焼き奢ってやるから、黙ってついて来い」







 コンビニに着くと、着飾った浴衣姿の穂香とその友達がいた。華やかな浴衣姿は人目を引いていた。


 隼斗は穂香を見て満足そうに微笑む。穂香も、照れくさそうに俯いた。


 だったら最初から二人で行けよ! 


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