「資料作れないよねー」


「もはやお前作る気ねぇだろ。
寝る態勢に入るな」



寝転がったらまた聖が阻止したから仕方なく無言で起き上がる。



「はーーーーーーあ、じゃあ建。
どうだった」



「(そのやたら長い溜息と疑問符なしで話すのやめろよ…)
えーっと帰ってる間は何もなくて、ただあの依頼人がビクビクしてた。」



「そうか。何もなかったか。やっぱりな」



あっ本音出ちゃった。



でも今日1日じゃ分かんないからな…



「建ごめん。
明日もお願い。一応ちゃんと周り注意しといてね」


「了解」



「ふぁーーーー。
もう何もないよね。よし、帰ろ!」



あたしの声でぞろぞろと帰っていく面々。


その中で1人残るあたし。



例え不確かな依頼だとしても、あたし自身が相手にしてないような依頼でも、依頼は依頼。


その資料を作るのがあたしの仕事。



皆が知らないとこで努力するのもいいと思う。


皆の前でやると皆の話聞けなくなるから。





――――――――――――

「あいつまた残ってやってんのか」


「俺達に気使ってんのかな」


「あいつ集中すると人の話聞こえないからなー」


「あいつそれ気付いてんの?」


「気付いてないだろ」


「集中してる時のあいつ、カッコいいんだけどな」



皆知ってるよ。お前が陰で努力してること。 聖



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