「鈴木さん、こんにちは」


「どうも…」



№95こと鈴木 春さん。



「こちらにお掛けください。建。」



建に飲み物出せと合図すると、頷いてコーヒーを取りに行った。



「わざわざお越し頂きありがとうございます。
さっそく、例の件なんですが…
やはり、最初にお話しした通りということになります」


「やっぱりそうですか……」



泣くか…?泣かれてもあたし達はどうにもできんぞ!?


「そんな気はしてました!
こういう時の勘って嫌なぐらい当たるんですよね!
ありがとうございました!!」


「いえ…
これ、捜査報告書です。
嫌な気持ちになるのであれば、こちらで処分いたしますが」


「もらいます。
裁判にかけてやります!」



おうおう、意外にちゃっかりしてるな。


「本当にありがとうございました!では」


ペコっと頭を下げて出ていく鈴木さん。


なんか…スッキリした表情だった。



「あの報告書あればめっちゃ慰謝料もらえるからなー」


「突っ込むとこそこじゃねぇだろ」





もう、お気づきだろうか。


彼女達7人で結成された“G”は、現役高校生ながらも活躍中の…



超優秀探偵団である!!!



学校から事務所に直行し仕事をこなす。


平日の昼に依頼人が来たときは書置きをしてもらう。


高校生とは思えない技術を持った彼女達を頼りにしている人はたくさんいる。



今も、これからも…



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