としサバ
 雫は遺書を2通書き上げると、それをそれぞれの白い封筒の中に入れた。


 女子生徒3人や、男子生徒4人に対して遺書を書くべきか、雫は迷った


 が、恨みがましくなるのも嫌だし、これはあくまで学校への対応に抗議するものなので、止める事にした。


 親しい友達についても、最後まで遺書を書くべきか、雫は迷った。が、書けば涙が止まらなくなり、決心が鈍ると思い、最小限の2通にとどめる事にした。


 「これで、よし」


 雫はパジャマに着替えると、ベッドに滑り込んだ。これから、起こそうとしている事柄を頭で描いてみた。


 「みんな、驚くだろうな」


 そう呟いてからしばらくして、雫は眠りに就いた。





















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