Secret Prince[短篇]
そう返事をした直後、携帯からは寂しく機械音が流れた。
「裕二のばあか…ゴホっ」
うん、
裕二が悪いわけじゃない、仕事なんだからしょうがない。
でも、寂しいんだ。
布団に頭まで包まり、目を閉じる。
…頭、痛…
次に目覚めた時、外は夕焼けが輝いていた。
「梨華大丈夫?」
いつの間にか寝ていた私。
目覚めた枕元には奈緒と健がいた。
「お前でも風邪引くんだなあ」
「なにそれ。」
少し寝たおかげで体が少し軽くなった気がした。
「梨華、帰れる?」
「…うん。ありがと」
奈緒から鞄を受け取り、ベッドから出る。
そういえば、
裕二、仕事終わったかな?声が聞きたいよ…
ううん、
抱きしめて欲しいよ…