Secret Prince[短篇]
「兄貴、おせーよ」
「……うるせーよ」
何故か視線を引き付けられる。
スーツのジャケットを脱ぎ、ネクタイに手をかけるその姿に私は目が離せないでいた。
「じゃ、全員揃ったけとだし、席替えするか!」
「「賛成ー!」」
みんなバラバラと自分の気になる人の隣につく。
え………
私どうすれば…
どうすれば分からない私はその場に立ち尽くす。
「……どうしよ」
「なあ、」
いきなり声をかけられ、上げた先にはあの人。
さっきと同じように、眉間に皺を寄せたまま、私を見下げる。
「座れば?」
「え、は、はい。」
どうやら私達はあまりものらしい。
「………名前、」
「え?」
「お前、名前は?」
煙草に火をつけなが横目で見る。