Secret Prince[短篇]
落ち込んでる私がいるってどういうこと?……やっぱり、これは恋なのかな?
会って1日目なのに、
もう恋なんてしないって
決めたばかりなのに。
歯を食いしばって下を見つめる。
「……梨華?」
「…はい?」
呼ばないで
梨華って呼ばないで
揺らいでしまうから。
好きになってしまうから。
あいていた距離が縮まる。
裕二さんがゆっくり歩いてきた。
「なんで泣く?」
「な、く?」
頬に触れてみると確かに暖かい水。
いつのまに…
裕二さんがそっと私の頬の涙を掬う。