Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
社長が笑うのを止めて
「お前…馬鹿か?」
「……」
い、いきなり『馬鹿か?』って…
「『こざる』はな苗字じゃなく子どもの猿だ」
子どもの猿で子猿。
で
私が…
「し、社長、すみませんが私は子猿じゃなくちゃんと人間です」
ちょっとどころじゃない、めちゃめちゃ失礼じゃない。
「ほぉ~お前…口答えすんの、子猿のくせに」
「だから子猿じゃありません。ちゃんと『高藤志織』って親に付けてもらった名前があります」
「た、高藤さん」
先輩が私を抑えようとしてるんだけど…
私の頭には血が登って聞く耳を持たない。