Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~



「だけど高藤、よくやってんな」


「……」


「お前の苛めにも耐えて」


「人聞き悪い」


「事実じゃねえか。やっぱり俺の見る目があったってことだな」


「……」


悔しいけどその通りだ。


「いい加減に『子猿』は止めたらどうだ」


「はん、ほっといてくれ。アイツは俺のもんだ。どう呼ぼうと俺の勝手だ」


何だろ、誠に子猿のことを云われるのが面白くねえ。



コンコン!


「ん」


「失礼します。副社長」


「うん?」


「水野先輩から連絡です。戻って欲しいと」


「あ、忘れてた。じゃあな。可愛い子ちゃん、今日のパーティー楽しんで来い」


「ありがとうございます」


誠が部屋から出て行く時、子猿の頭を撫でた。


また子猿も顔を赤らめてるし。


…気に入らねえ。


「子猿、ボケッとしてねえで仕事に戻れ」


「はい、失礼します」


ご丁寧に深々とお辞儀をして出て行く。

一切笑顔なしだ。


何か…腹が立つ。




< 37 / 823 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop