Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
今は、副社長秘書のアシスタントをしている。
副社長秘書の水野先輩は、綺麗で優しくて、優秀で…
今春結婚したとこなんだって。
旦那様は幸せよね~
「高藤さん」
「はい」
「悪いけど、此の書類を社長に届けてくれる?」
「はい」
席を立ち、部屋を出ようとしたら、副社長が入って来た。
「うん、何処へ?」
「はい、社長に書類を」
「い、いやいい。ついでがあるから俺が持ってく」
えっ?
「あっ!」
へっ?
「先輩、どうかされましたか?」
「えっ、いや何でも」
「…?」
副社長に視線を戻すと
「?ふ、副社長…」
何か先輩に目配せ?
一体どうしたんだろう?
「じ、じゃあ、行って来る」
私の手から書類を取り上げ部屋を出て行く。
「あ、ありがとうございます」
デスクに戻り、やりかけの仕事を…
でも、ちょっと残念だったな。
イケメンの社長の顔が拝めたのに。