Apasionado!2~俺様社長様の甘い誘惑~
その夜、家―
「お前、ほんとに具合悪くないか?」
「はい。あの時は、たまたまぼけてただけですって」
「……」
「熱ないですよ」
恭介さんのおでこに私のおでこをくっつけた。
「ね!だから、明日行って下さいね」
「ん」
抱き上げて膝の上に
首筋に顔を埋めキスを落とす。
「せっかく明日はゆっくり出来ると思ったのに」
「日曜日があります」
「ん…そうだな…って」
思いだしたのかしら?
「どうしたんですか?」
「明日…泊まりがけ」
「……」
「ゴルフ」
「あっ、そうですか」
結婚記念日一人か。
「日曜日、夕方には帰って来るから」
「あ、大丈夫ですから」
「明日の晩、一人だぞ…実家へ帰るか?」
「帰りませんよ。一人でも大丈夫だから…熊五郎もペン太郎もいますから心配しないで下さい」