小さな豆子は霊能力者!? ―マイ・プレス―
放課後に出会った教頭先生
子どもみたいな 可笑しな事を話してた
それから教頭先生と何度か出会したけど
変わったことは特に何もなくて
「そんなの別に大丈夫だよ」
「ほんとかよ?」
「今の所 全然嫌な感じしないし」
「…ならいいけど」
「うん じゃ 私達も早く行かなくちゃ」
こんな長話になると思わなかったよ
早く行かなきゃスタートの時間が来ちゃう
周りにあんなにいた生徒は
もう誰一人もいなかった
「…てゆうか 女子より男子の方が
先のスタートじゃん!
あんたの方が早く行かなきゃ!
…って今度は何!?」
校庭へと走り出そうとした私の手を
大ちゃんは引き留めた