続・恋雪


「…そう。」




「ところでお嬢ちゃんは何でそんなにボロボロの自転車に乗ろうとしているんだい?」




「……この自転車、拾ったの、そこで。」




小学校の頃、つっかえながら無愛想に答えた私。

だけど




「そうかそうか。じゃあ、おばあさんと一緒に練習しないかい?」




―――…何も聞かず、こう答えてくれた。
< 37 / 228 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop