誤字脱字矯正ギブス
『メールしないかな?俺は、作家志望の四十代だけどね。』
写メの載った若くて綺麗な女の子にメールすると速攻で返信が返って来た。
『私は、若い人より中年好きな少しだけエッチな美容師です。
ぜひメールしましょう。』
何て事だ!誤字脱字矯正ギブス恐るべしだった。
文章に多分魂が、入ってしまったのかも知れないと思った。
美容師の女の子は、俺の文章の綺麗さと魂に心揺らされたのだろうと思えた。
美容師の女の子とメールを続けるとサイトの方からお試しボイントが無くなりましたから明日五千円振り込んでまたメールを続けて下さいねと入って来た。
仕方ないと俺は、思った。
工場勤めの安月給の俺にとっては、誤字脱字矯正ギブス代も痛いがいずれは、人気作家になるわけだしお金を気にしなくていいはずだ。
それに、これもまたエッセイに書けるなと思った。
明日コツコツ貯めた定期預金を解約して誤字脱字矯正ギブスの代金を振り込む時に、一緒に振り込めばいいと思った。
俺は、ノビールモップで天井を試しに拭きながら将来を考えると顔がついついニヤついてしまった。
ノビールモップは、何と天井の汚れを本当に綺麗にしてくれた。