続・俺様王子の初恋





無理だろ。
離れる、とか。





「 ・・・んな顔すんな 」


「 だって・・・ 」


「 キス、我慢するから
  昼させて 」





呆然とする葵から手を離し
俺は葵の教室から出て
自分の教室へと足を向けた。










顔が、引きつる。
葵を前にしても、
葵の声を聞いても、






親父の怒鳴り声が、うるさくて
誰にでも殴りかかりそうだ。






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