続・俺様王子の初恋
振り払うように何度か
首を横に振って、
緩む顔を手で押えていると
美夏さんが小さく笑って、
「 ・・・変わらないわね 」
そう言った。
いつも通りの笑顔にも見えて、
だけど少し悲しげにも見えて、
私は再度、首を傾げた。
「 ・・・どうしたんですか? 」
「 あぁ、・・・うん、あのね? 」
──────────話があるから、お昼に・・・
”旧校舎の保健室に来てほしいの”
美夏さんは私にそう言って、
教室から出て行った。