続・俺様王子の初恋
寂しくて、怖くて、
先輩の背中に回していた腕に
力を入れると、
グイッと私を抱き起こして
「 ・・・・一週間 」
「 え? 」
「 9月まであと一週間 」
「 ・・・?そうですね・・ 」
よく分からない。
けど先輩が悲しそうに笑うから
私はまた泣き出しそうになった。
身だしなみを整えながら
たまに先輩を見ると
顔を歪めていて、
だけどその先輩にかける
言葉が見つからなくて、
先輩が何か言うのを待っていた。