続・俺様王子の初恋





気にもならなかった
先輩のファンの目、
小さな噂、嫌がらせ。





その全てが、今の私には
重すぎて耐えられない。





「 座って?葵ちゃん 」





もう、どうしようもなくて。





涙を堪え、グッと下唇を
噛んだ。





口の中に血の味が広がって
それでも、噛んで。








「 私、泣いてません 」


「 ・・・そうね 」


「 ちゃんと、先輩との約束
 守ってます・・・ 」







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