続・俺様王子の初恋
三ヶ月間、努力して、
我慢して、本当に”やっと”
ここに来たんだろうけど、
「 ・・・葵・・ 」
───────────ドンッ
「 先輩がそうやっていつも私を
守ろうとするから・・・ 」
俺を突き飛ばして、
葵はキッと俺を睨んだ。
「 弱くてもいいかなって思ってました。
地味な私を好きでいてくれるなら
周りに何を言われても大丈夫だったし、
・・・・・すごく、幸せだったから 」
「 ・・・・・・葵? 」
目に涙を溜めた葵が
視線を落として、再度
俺へと視線を戻したときに
葵の頬に涙が伝った。