続・俺様王子の初恋










─────────ガバッ





「 ・・・狭ぇ 」


「 ・・・たい、・・んっ 」





近くの駐車場に車を停めて
葵のシートを倒し、馬乗りになる。
目を覚ました葵が驚いた顔で
俺を見て、抵抗する前に口を塞いだ。





「 ちょっ・・・泰雅!! 」


「 なに 」


「 ここ外!! 」


「 だから? 」





呆れた顔で俺を見る葵に
自然と笑いがこみ上げてきて、









「 言っとくけど、お前が悪い 」






少しだけ冷たい葵の身体は
暑い車内にずっといた俺には
丁度よかった。







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