強引な次期社長の熱烈プロポーズ

神戸では昨日のことでプライドが傷ついたのか、美雪は何らかわらない“オーシャン阿部”になって半日は終わった。


「では。私は一度社に寄りますので。今回はありがとうございました。」


美雪が挨拶をすると本当に拍子抜けするくらいに呆気なく東京駅で別れ、人混みへと美雪は消えていった。


確かに少し女性に対してひどい対応をしたし、恥をかかせたかもしれない。
でも彼女ならすぐに忘れただろう。


その後すぐに思考を切り替えて自宅に戻る。


そして、閉店の時間を確認するとテーブルから携帯と財布、３日振りの愛車のキーを持って駐車場へと向かった。