短い人生にヒカリをくれたキミ



この気持ちは何なんだろう……?
隼人が笑顔になったらキュンとして、隼人が拗ねたらもっといじめたくなって。
隼人が辛かったら助けてあげたくなって。



って。
キス長いーっ!



「もう……っ……はなし…………てっ」


「仕方ねぇな」

隼人はやっと唇を離してくれた。




ヤダ……

まだ、頭がボーッとする……



「………あーっ!バス停過ぎちゃってる!」



キスしてる間に通り過ぎちゃったんだ……



窓にはあたしの知らない世界が流れていた。
どーしよー……。
学校遅刻決定。
この前、遅刻して先生に怒鳴られたばっかりなのにっ。



「このままどっか行こーぜ」

「はっ?あたし、学校あるんだけど!」



「いーじゃん、別に~。ケチケチすんな。次のバス停降りたら遊園地近いから遊園地行こー」


遊園地?!



「そんなことして先生にバレたら先生に殺されるっ」

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