天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
ゆっくりと弥々に歩み寄っていくクロード。
「気分はどうだ?吐き気や頭痛はしないか?」
彼女を見下ろし、ゆっくりと抱き起こしながら言うと。
「…少しボンヤリしますが…大丈夫です」
まだダメージの残る表情で、弥々はたどたどしく答えた。
「そうか…念の為にあとでよく診てもらうといい…深刻なダメージは与えていないつもりだが」
自分の負傷は棚に上げて、そんな事を言うクロード。
「俺となずな、二人掛かりでやっと君を追い詰める事ができた…勝敗ならば俺達の勝ちかも知れないが、2対1はフェアじゃないだろう…ここは引き分けという事で手を打とうと思うんだが…どうだい?」
『何でやねん!ウチらの勝ちやんけ!』と怒鳴るなずなを他所に、クロードはそんな提案をする。
「気分はどうだ?吐き気や頭痛はしないか?」
彼女を見下ろし、ゆっくりと抱き起こしながら言うと。
「…少しボンヤリしますが…大丈夫です」
まだダメージの残る表情で、弥々はたどたどしく答えた。
「そうか…念の為にあとでよく診てもらうといい…深刻なダメージは与えていないつもりだが」
自分の負傷は棚に上げて、そんな事を言うクロード。
「俺となずな、二人掛かりでやっと君を追い詰める事ができた…勝敗ならば俺達の勝ちかも知れないが、2対1はフェアじゃないだろう…ここは引き分けという事で手を打とうと思うんだが…どうだい?」
『何でやねん!ウチらの勝ちやんけ!』と怒鳴るなずなを他所に、クロードはそんな提案をする。