天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
その技を皮切りに、十牙の迎撃が始まる。

次々と繰り出される少年の攻撃を、上段回し蹴りで、ネリチャギで、オーバーヘッドキックで、踵落としで、旋風脚で、穿弓腿で。

「あの小僧…中国拳法の『穿弓腿(下方の死角から蹴り上げる逆立ち蹴り)』まで使うのか」

試合を見ていた龍娘が呟く。

十牙が中国拳法を意識して技を放っているのかは分からないが、トリッキーな技、オーソドックスな技の区別なく。

彼は多種多様な蹴り技を変幻自在に繰り出していた。

四方八方、あらゆる角度から襲い掛かってくる少年の腕の攻撃を、全て蹴り技だけで迎え撃つ。

柔軟な動き、反射神経、目を見張る足捌き。

どれをとっても、只の人間では有り得ない身体能力だった。

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