椿姫-ツバキヒメ-



ヤバイ、終わった。


行列の先頭の男とガッチリと
目があってしまった。



固まってしまった。

身体も、瞳も、指先も。



その男の、美しすぎる容姿に
…―見惚れて。



「あっ……ははぁ…?」



私は、何秒か経った後
我に返り、誤魔化す様に
一生懸命言葉を口にした。


そして、一瞬で後悔をした。



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