特上男子
「んふっおいひぃー」

『おまッッふざけんな!!おいひぃーっじゃねぇよ!!』



勢いよく伸びてきた遥の腕をいつものごとく、ライトの背中に隠れかわした。


あんなのくらったら乙女の顔が歪んでしまうし!!



『俺の豚カツ返せっ!!』

「遥こそ私のタコさんウィンナー返せやしっ!!」

『たかがウィンナーとカツを一緒にすんな!!』

「はぁ!?てか男のクセにこんくらいの事でしゃあしったい!!」

『しゃあしいって何だよっ!?日本語喋れっ!!』



ドンッッッッッッ……!!!!


テーブルに拳を打ち付け微笑む凛子。


怖すッッ!!



「しゃあしいって煩いって事だよね?」

「あ、あい……」

「誰が煩いの?」

「はる……じゃなくてッッわ、たし?」



微笑んだ顔は真顔に変わり、ドッと怖さが増した。



「食べ終わったならさっさと片付ける」

「はっはいぃぃぃッッ!!」



ププッと可笑しそうに笑いよるライトを尻目に、私と遥はアホみたいにちかっぱ真剣に片付けに取り組んだ。


凛子マジ怖すッッ!!






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