特上男子
「ビビって何が悪いと!?だって怖いんやもんッッこれ以上現実突き付けられて傷付くのが怖くて堪らんっちゃもんッッ!!」



遥に思いっきりガンを飛ばされ怯みそうになった。


でも直ぐに遥の顔は呆れた様な顔に変わった。



『いてぇからとりあえず手ぇ離せ』

「私はこの数百倍痛かったっちゃけんねッッ!!このバカチンがッッ」



遥は大口開けて豪快に笑いながら私の頭を豪快にかき乱した。


その手を払い退ける暇もなく、私は涙を拭っていた。


おかげで手が真っ黒やんけ……。


ゴーンッッ……付けま撃沈……ッッ!!


もうよかしッッ!!



『当たって砕けたら俺らが全部拾って元通りにしてやるよ』

「はるかぁぁぁんッッ!!」

『ついでにメルヘンバカが治る様に、緩んだ頭のネジも閉め直しといてやっから』

「ふざけんなッッ!!私の頭は正常たいッッ!!」



口は悪いわ態度は悪いわ目付きは悪いわで悪いとこばっかやけど、遥の心根はチカッパほっこりっ!!



『てめッッ鼻水垂らしながら抱き付くんじゃねぇよッッ!!おい聞いてんのか!?どチビッッ!!』



この後三日間見事に遥にシカトされましたとさ。





< 51 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop