特上男子
んあっ!?



「何ひゅるとぉぉぉ!?」



いきなり頬っぺたを掴まれ、抵抗するけどいっちょん離そうとせん遥。


腕を掴んで無理矢理離そうとすると、余計力を込められ私は仕方なく降参した。



「いったぁぁぁぁあいっ!!」



遥は私の顔を投げ飛ばす様に指を離した。



「マジ何なんッッ!?」

『中途半端なまま次にいこうとすんな』

「なッッ……遥だって見たやろ!?セリさんあんなに綺麗なんよ!?私何かが敵うわけないやんかッッ!!」

『まだ彼女かどうかもはっきりしてねぇんだろぉがよッッ!!ビビってんじゃねぇよ』



遥の言葉にカッと頭に血が上って、気付けば私は両手で遥の頬っぺたをつまんでいた。


缶は転げ落ち、私の涙に負けないくらいの勢いで中身のジュースがドボドボと零れ出ている。






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