特上男子
「あははははっっ!!」



ッッ!?


別荘にお邪魔するなり、女の人の愉快な笑い声が聞こえた。


ライトは気にする様子もなくスタスタ足を進めていく。


ライトの知ってる人なのかな?


はうっ……。


まさか……まさか……あの後ろ姿はっ!!



『あれ?智輝仕事じゃなかったの?』



はいーっ!!


私の王子様んっ。



『俺も海入りてぇから頑張って終わらせてきた』



振り向いた智輝さんの笑顔に既にノックアウト気味な私。


心の準備が整いません。


そんな私の顔をニヤニヤと覗いてくる遥。


今遥に構っとる余裕はなかです。



「ライト久しぶりぃー」

『結久しぶりぃ、元気だったぁ?』

「元気だよぉー!!てか智君マジウケんのぉー相変わらずゲーム弱っ!!」

『うっせぇよチビ』

「あはははははっ」



お腹を抱えコロコロと笑い転げる女性とじゃれあっとる智輝さん。


えっ……もしかして彼女さん!?


で、出来ちゃった……の?





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