特上男子
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なんちゅう気まずいところに来てしまったんやろうか……。


しかも1人で……。


ライトに代わりに行ってきて欲しいと頼まれ目的地に着いたはいいが、女子高生なんて誰1人おらんくて浮きまくり。


予定の内容を聞いてテンション上がりまくりやったのに、今やそのテンション何処いったー……状態。



「あ、あの……すみません……」

「はい」



首にスカーフを巻いた綺麗なお姉さん方が並ぶカウンター。


なんてレベルの高い受付嬢やろうか。



「葛城 智輝さんに届け物なんですけど……」

「失礼ですがお名前をお伺いしても宜しいでしょうか」

「桂田ですっ。智輝さんの弟さんの代わりで来ましたっっ」

「ありがとうございます。只今確認致しますのでどうぞお掛けになられてお待ち下さいませ」

「は、はい」



ライトが間違えて智輝さんの仕事の資料を鞄に入れてしまったらしく、私がそれを代わりに届けにきた。


モデルの仕事に資料とか使うんかな?


しかもこんな立派な会社でモデルの仕事?





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