特上男子
みんながライトに視線を注ぐ中、ライトは珍しく眉間に皺を寄せ悩ましい表情を浮かべていた。



「どうしたん?」



首を傾げライトを見上げた。



『学校が終わったら行くところがあったんだった……』

「ブッキーと話てからじゃ遅いと?」

『直ぐ済むなら問題ないんだけど、どのくらい時間がかかるか分かんないからね』



確かに……。


ブッキーは気分がいいと話が長いけんね。



「だったらその予定別の日にずらせないの?」

『それは難しいかも』



ライトはうーんと唸りながら真剣に考え始めた。


そんなに大切な用事なんかな?



『志保っ!!』

「は、はいっっ」



急に大きな声出すけんビックリしたやろうもんッッ。



『今日予定ある!?』

「家に帰るだけやけど……」



えっ!?


な、なな何っ!?


なんでそんなキラッキラッした目で見てくるん!?


こ、怖いっちゃけど……。






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