年上の彼氏。

†出逢い†

１

あたしは泣き止み落ち着いてくると、今のこの状況に改めて気づいた。

気付いてしまうと、あたしの顔は一気に紅くなってしまう。


「…あ、の…宮下先生…」

恥ずかしさに耐えきれず、抱きしめられつつも先生を呼び掛ける。

すると、先生も…


「あ、すみません。もう大丈夫ですか？」


体を離し、あたしの顔を見る。

あたしは恥ずかしくなり、また顔が紅くなった。

そんなあたしを心配してか、先生は困った表情で、


「もしかして、また体調が悪くなりましたか!?保健室に…！」


勘違いをしてまたあたしを保健室に連れていこうとする宮下先生の袖を慌てて掴む。


「いえ！違います!!大丈夫ですから！」


そういうと、まだ心配したような表情で立ち止まりあたしの方を見る。

こんなに心配してくれる人は今までいなかったから、あたしも困惑してしまった。

しばらく、お互い黙ったままでいると、宮下先生の方から口を開いた。


「もし、良かったら俺が相談にのりますよ？」


「…え？」


あたしは思いがけない言葉に耳を疑ってしまった。


「さっきのメールの文を見てる限りではあれが天宮寺さんが泣いてた理由ですよね？」


この人はなんでこうもあたしのことをわかっているんだろう。

あたしはまた涙が出てくるのを必死にこらえた。

この人だったらいってもいいのかな…


あたしは宮下先生に全てを打ち明けた…