年上の彼氏。



あたしが声をかけると、先生は


「ん…」


モソモソと体を動かした。
まだ、はっきり起きていない様子。

なんか、先生かわいいっ…♪

って!?
そんな事考えてる場合じゃない!!

あたしは気を取り直して先生にまた声をかけた。


「先生!朝ですよ」


さっきより少し大きめな声で言う。

すると、先生はパチッと目を開いた。

そして、勢いよく布団から飛び起きた。


「おはようございます。先生」


ベッドの傍らにチョコンと正座をしたままであたしは笑顔で先生に言う。

だけど、先生は少し驚いたようなこの場を理解してないような表情をしていた。

「お、おはようございます…」

ようやく、目が覚めてきたのか、あたしに言った。

あたしは目が覚めたことを確認してから


「あの、朝食を作ったので良かったらどうぞ」


笑顔で言いながら部屋を出た。


***********


「「いただきます」」


先生が着替えて、席に着くと2人で挨拶をして食べ始めた。


「そういえば、通学はどうしますか?」


先生からそんな話が出たので、あたしは食べる手をいったん止めた。


「先ほど、運転手さんに連絡をしてここに来るように言ったので大丈夫です」


朝にいつもの運転手さんに電話をして居場所を伝えたあたし。

運転手さんは快く承諾してくれた。

朝まで先生の手を煩わせるわけにもいかないもんね…


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