年上の彼氏。
3
「……と、いうことで、明日は卒業式協力して成功させましょう!」
あれから、数週間経った今日。
卒業式の前日。
皆卒業式を良いものにしようと必死に仕事をしてくれた。
未來も結局、知らない内に仕事を終わらせていた。
その器用さが悔しく思うあたしは器が小さいのだろうか…。
何はともあれ、明日はなんとしても成功させたい。
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「明日はいよいよ卒業式なんですね」
帰宅したあたしと先生は夕食を食べながら卒業式の話をしていた。
「はい。皆頑張ってくれたので良い式になればいいなぁって…」
「俺はまだ少ししかこの学校にいないからあまり卒業生とは接点がなかったなぁ〜」
そっか…。先生はまだこの学校に来て1ヶ月も経っていないんだ。
あたしはご飯を頬張りながら思い出していた。
「でも、そこまで生徒会が頑張ったというのでしたら楽しみですね」
先生は楽しげに笑顔を浮かばせた。
「ぜひ、楽しみにしていてください!」
あたしは意気込むように先生に言った。
「でも、あまり無理しないでくださいね?」
夕食のハンバーグに箸を入れながら然り気無く言う先生。
あたしは、意気込んで力が入っていた体の力がスルッと抜けた。
先生の何気無い優しさに安心する。
「はい♪」
自然に笑みが溢れるのは先生だからなんだ…