契約の婚約者
「もしかして、奈央?」


「まぁな……」


「どうしたの?らしくない」


「年だな?」


「ばかだねぇ……」


沙希の声に咎める色はない。ただ、少し、驚いてはいる。


「お前には貶されっぱなしだな」


「誉めたことあったっけ?」


「----ないな?」


少し考えて、片桐が苦笑する。


8歳も年下の、しかも一応婚約者にここまで言われるとは。


彼にこれだけものをずけずけ言えるのも沙希ぐらいだろう。



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