契約の婚約者
「何が逆?」


「お前が俺を慰めろよ?広瀬さんに振られたのは俺だぞ?」


全く傷ついてない様子の片桐がシラっとそんなことを言う。


「昨日慰めてやったじゃん?何、傷ついているの?」


「お前ほどじゃない」


「何で私が傷つくのよ?」


「泣いてただろ?」


「……っ……」


沙希の頬が一気に赤くなる。


これは珍しいものを見た、と片桐が笑う。



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