私と私。
嫌な女






◇◇◇◇◇◇



「なぁ。」




朝。



藍と一緒に学校へ行くと。



高橋が、あきらかに不似合いな暗い顔で話しかけてきた。




「なに?朝っぱらからどしたの?」



「ちょっと今日サボろ。」



高橋はそれだけ言って、鞄を持って教室を出た。




いきなりわけわかんない。



あんな高橋は、初めて見た。



「行っておいでよー!!
絶対なにかあったんだよ。
先生には適当に言っとくからっ!!」




「ありがとっ。」



それだけ藍に言うと、私は高橋を追いかけた。
< 36 / 47 >

この作品をシェア

pagetop