私と私。




「高橋君の事は、とりあえず今のままで様子見てみたら?

淋しくなったら、高橋君にも私にも、いつでも電話してくれればいいし。

あんまり急ぐ事はないんだしさっ。」


藍はやっぱり微笑んだ。




「そっか…。

藍に話聞いてもらって本当によかった。

なんか、友達っていいもんだね。」



「照れるよおー!!


それより外が明るくなり始めてるよっ!!」



本当だ…。


そんな事にも気付かない程、話しに夢中だったんだ…。


電話をすると、すぐにパジャマで駆け付けてくれた藍。


こんな時間まで話を聞いてくれた藍。


やっぱり、微笑んでくれた藍…。




友達って、本当にいいもんだね。


今まで知らなかった。



それに気付けたのも…高橋。

あんたのおかげだね。



藍にも、孝明にも、高橋にも。



感謝しても、しきれない。
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