光輝


あれから数日──


私は、照りつける太陽のもと、一人亡霊の如く縁側に座っていた


否、本当に亡霊だが


それにしても、今日は本当につまらない


土方と勝太は周助さんと出掛けてしまったし、山南は友人と茶会にいくと、上機嫌で出掛けていった


そして、総司はというと、

「ハークションッ!!」


「寝てなきゃだめでしょ?」

風邪をひいて朝から寝込んでいた

そして、寝るのにあきたらしく、寝間着ねまま鼻水をたらして私の隣に座った


「だって、鈴檎が一人で退屈してないかなーって思って」


「本当は寝るのにあきただけでしょ?」

「ばれちゃったか」

私の言葉に、笑顔で答える総司に、心底呆れた


「人はね、いつ死んじゃうかわかんないんだよ?」


「俺は、そう簡単には死なないよ」


総司が言うと、本当に思えてしまうから不思議だ

でも、どんな化け物みたいな人間でも、こうして風邪をひくわけで


私は、「ふう…」と息をはき、立ち上がった


そして、総司の部屋から羽織をもってきた


「総がいつまでも風邪ひいてたら、一緒に悪戯するひとがいなくなっちゃうじゃん」


そう言って、総司に羽織をかけた


すると、総司は立ち上がり、私の頭を

ポンポン

となでた


「はいはい…まったく、鈴檎にはかなわないな」

そう言って、部屋に戻っていった


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