アジアン・プリンス
王妃の話は受けてもいいと思った。あの島で静かに暮らすだけなら……。
まさか、晩餐会だの外遊だのをしなければならないのだろうか。それはティナには、いささか気の重い話だ。
「ルシール王女にご夫君のフォスター教育大臣、次女のアンナ様、それから、スタンライト外務大臣ご夫妻、最後にソーヤ様の計6名様と伺っております」
6名と聞いてティナは少しホッとした。これなら、ただの食事会と考えてもいいのかもしれない。
しかし、
「晩餐会の主催は国王陛下とか……。陛下はお出ましになられないので、皇太子殿下が代わりを務められるそうです。皆さま、燕尾服とイブニングドレスでお越しになられますわ。晩餐会の間中、王宮楽団がバックで演奏すると聞いておりますし……」
燕尾服とイブニングドレス……第1級の正装だ。
「ちょっと待って! 私は王立図書館設立のためのアドバイザーとして来ましたもので、イブニングドレスなんて……」
ボストンバッグひとつのティナに、正装の用意などないことは明白だろう。レイはいったい何を考えているのだろう。
これは、正式な承諾の証なのだろうか?
でも、それにしては急過ぎる。昼間に承諾して夜に晩餐会など、準備ができないはずだ。
それを考えると、この晩餐会はティナがこの国を訪れる前に、決まっていたということかもしれない。
まさか、晩餐会だの外遊だのをしなければならないのだろうか。それはティナには、いささか気の重い話だ。
「ルシール王女にご夫君のフォスター教育大臣、次女のアンナ様、それから、スタンライト外務大臣ご夫妻、最後にソーヤ様の計6名様と伺っております」
6名と聞いてティナは少しホッとした。これなら、ただの食事会と考えてもいいのかもしれない。
しかし、
「晩餐会の主催は国王陛下とか……。陛下はお出ましになられないので、皇太子殿下が代わりを務められるそうです。皆さま、燕尾服とイブニングドレスでお越しになられますわ。晩餐会の間中、王宮楽団がバックで演奏すると聞いておりますし……」
燕尾服とイブニングドレス……第1級の正装だ。
「ちょっと待って! 私は王立図書館設立のためのアドバイザーとして来ましたもので、イブニングドレスなんて……」
ボストンバッグひとつのティナに、正装の用意などないことは明白だろう。レイはいったい何を考えているのだろう。
これは、正式な承諾の証なのだろうか?
でも、それにしては急過ぎる。昼間に承諾して夜に晩餐会など、準備ができないはずだ。
それを考えると、この晩餐会はティナがこの国を訪れる前に、決まっていたということかもしれない。