アジアン・プリンス
壁には陶器で作られた天使のレリーフが飾ってあった。およそ、名のある作者の作品だろう。クリスタル製のシャンデリアの灯りに照らされ、神秘的な影を作っていた。
そして、同じくシャンデリアの光を受け煌くものにティナは目を止める。
それは、壁際に置かれたディスプレイ用のキャビネット。ガラス越しに放たれた青い光は……。
「あれは……ひょっとして、アズライト?」
「はい! ご存知でございますか!?」
女官長の声が1オクターブ跳ね上がった。
「ええ……レイ、皇太子殿下からお聞きしました。それに……」
さすがに呼び捨てはまずいだろうと、慌てて敬称を付ける。
そして、バングルをいただいて、と言おうとした瞬間、ティナは女官長の口から信じられない言葉を聞いたのだった。
そして、同じくシャンデリアの光を受け煌くものにティナは目を止める。
それは、壁際に置かれたディスプレイ用のキャビネット。ガラス越しに放たれた青い光は……。
「あれは……ひょっとして、アズライト?」
「はい! ご存知でございますか!?」
女官長の声が1オクターブ跳ね上がった。
「ええ……レイ、皇太子殿下からお聞きしました。それに……」
さすがに呼び捨てはまずいだろうと、慌てて敬称を付ける。
そして、バングルをいただいて、と言おうとした瞬間、ティナは女官長の口から信じられない言葉を聞いたのだった。