叶わない恋。





いつのまにかもう6時30分



『そろそろ行くか』


陸に従い喫茶店を出る



『でもなんで桐島なんだ?』


そう言えば…とでも言いたそうな陸。



「あっ…それ言えてる」


陸に言われて私も気づいた


なんで桐ちゃんが出てくるんだ…??


『まっ向こう行ったら分かるか』


意外に切り替えが早い陸。



少し驚いたなぁ~



「ねぇ、ねぇ」


陸をつつく



『ん??どうした??』


振り向く陸に



「もう桐ちゃんはいいの?」


と私は聞いた



この質問の意味。



桐ちゃんはもうライバルじゃないの?


と、言うなんとも言いようがない意味。


陸はニコッと笑い


『桐島に勝てないから。

俺は俺だし、
桐島は桐島。


夏希のことは諦めたワケじゃないけど、

でももういいんだ。』


なんて格好いいことをぬかした。





< 150 / 426 >

この作品をシェア

pagetop