叶わない恋。




「じゃあ、あそこはこうで…」



『いや、ここはこうするべきじゃないですか?』



『俺はそれでいいと思う。』


と、様々な意見が飛び交うこと約1時間。



「じゃあこんな感じで。


他になんか意見ある??」




『「ないです。」』


と、生徒会全員の意見がなくなったところで会議は終了。



「じゃ、あたしはこの案全部まとめて
先生のところ持ってくから、みんなは自分の仕事やってね。」



あたしはそれだけ言って生徒会長室へ入る。


やっぱココ、落ち着くなぁ~。



ドサッと生徒会長専用のイスに座る。



「極楽だぁ~」


と、呟く。



仕事する気が起きないし…。


ちょっとくらい休憩するのもありだよね?


と、自分を納得させて目を瞑った。



『夏希、寝るな。』


急に声が聞こえて目を開く。


これは、陸の声だ。


アイツ、どんだけ耳いいんだ…?!





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