叶わない恋。
『俺も、
……好きだよ、夏希。』
夏希の髪の毛を撫でながら呟いた俺。
お前は俺のこと、好きなのか…?
好きでいてくれるか…?
『きーりっちゃん!!』
そこへ突然扉が開いた。
俺は慌てて夏希から離れる。
『あれ?まずかった??
もしかして俺ってKY(空気読めない)??』
仁は俺とまだ眠っている夏希を交互に見比べる。
仁、見比べるな!!
別に、そういう空気じゃない!!
と、思いながらも仁に来てほしくなかった。
あの一瞬だけでも夏希と想いが通じたように感じて、
ものすごく幸せな気分になれたんだ。